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2005バレーボール全日本女子チーム記者発表会・公開練習 柳本晶一

(C)photo kishimoto

2005バレーボール
全日本女子チーム
柳本晶一

 

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vol.245-2(2005年 4月 8日発行)
葉山 洋/マーケティング・コンサルタント

好きなスポーツ、好きな選手


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(葉山 洋/マーケティング・コンサルタント)

 電通リサーチが生活者のスポーツへの関心度を調査し、発表した。3月11日から15日にかけてインターネット調査を実施して取りまとめたという。かなり直近のデータなので興味深い。

 まずは調査時点では公式戦開幕前だったプロ野球。複数回答の結果ではあるが、今年最も注目を集めているチームは、やはり東北楽天ゴールデンイーグルスであった。楽天のスコアは58.4%で、2位の福岡ソフトバンクホークスの24.8%を大きく引き離し、昨年の合併騒動以来、人々の関心の高さを改めて証明した。

 回答者の居住エリアで見ると、北海道では85.3%が北海道日本ハムファイターズを、東北では81.7%が楽天を、九州・沖縄では70.2%がソフトバンクを挙げ、地元ファンからの力強いサポート意識が感じ取れる。地方を対象としたプロ野球のマーケティング・コンテンツとしての可能性は工夫次第で膨らみそうだ。

 試合観戦意向を尋ねたところ、やはり東北楽天が40%でトップであった。2位は32%で巨人。以下阪神(29%)、日ハム(27%)、ソフトバンク(26%)と続くが、上位5球団とそれ以下ではスコアに大きな開きが出た。6位の中日ドラゴンズでも観戦意欲は16.3%にとどまっており、ファンとのリレーションづくりには改善の余地がありそうだ。

 開幕直後、0−26と記録的な大敗を喫した楽天。注目度ではNo.1なのだが、順位予想の回答では「最下位」、とペナントレースの行方に関しての野球ファンの見方は厳しい。ファンサービスを前面に押し出し、フルキャストスタジアム宮城への集客も順調に滑り出したようだ。しかし、あまりにも不甲斐ない展開が続けばファンの気持ちもぐらつく。最終的な順位はともかく、フレッシュなチームらしいワクワク、ドキドキする試合を期待したい。

 今回の調査でもう一つの対象スポーツはFIFAワールドカップ・アジア最終予選だ。試合に対する興味を示した人々は、調査対象者の66%にのぼった。特に男性の20代、30代、40代では「非常に興味・関心がある」が40%に達した。

 イラン戦の平均視聴率(関東)は37.9%、バーレーン戦は40.5%という結果だったが、調査では「試合の情報を何で収集したいか」に関し、テレビ中継が67%でトップであった。2位もテレビのスポーツニュースという回答だったが、注目すべきは3位のインターネットだろう。特に20〜40代の男性では60%前後に達し、重要な情報ソースとして位置づけられている。

 電通リサーチは生活者のスポーツ選手への関心度も同時に調査している。プロ野球選手が上位を占めたが、知名度、好きな選手、期待する選手のいずれの項目でも1位にイチロー、2位に松井秀喜が選ばれ、メジャーリーグへの関心と「海外の本場で堂々と活躍する日本選手」への高い注目を裏付けるかたちとなった。

 “好きな選手”ではプロ野球選手−つまり男性−が上位に入り、女子選手では宮里藍の5位が最高だったが、“活躍を期待する選手”では、宮里藍、福原愛、安藤美姫が3位、4位、5位にランクされ、将来性を感じさせる10代のプレーヤーに関心が集中した。

 30位までに入った女子選手を数えてみると10人で、24位にテニスの杉山愛、30位にはフリースタイルスキーの上村愛子がランクインした。

 「あいちゃん」が多いなあ、と感じて古いデータを探ってみた。赤ちゃんの名前ランキングである。はたして1983年から90年まで「愛」はずっと1位、それ以降も95年までは2位をキープしてきた断トツの名前だったのだ。当時の親達が如何なる想いで命名したかは知る余地もないが、彼女たちが成長し、スポーツを介していま私たちに希望を与えてくれているのは確かのようだ。


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