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vol.256-2(2005年 6月24日発行)
葉山 洋/マーケティング・コンサルタント

セレブリティ100


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セレブリティ100
(葉山 洋/マーケティング・コンサルタント)

 アメリカの経済誌Forbesがセレブ・ランキング「セレブリティ100」を発表した。Forbesといえば毎年発表される保有資産による長者番付が有名だが、セレブリティ100は収入だけではなく、有名度やマスコミ露出度を加味した総合評価で有名人100人の順位付けを行う。

 パワーランクと称する総合1位に選ばれたのはオプラ・ウィンフリー。日本ではあまりなじみのない彼女はアメリカのテレビ番組司会者だ。ハリウッド関係者が上位を占める中で2位にランクインしたのはゴルフのタイガー・ウッズ。昨年と同じポジションを堅持した。

 ランクの指標となるのは昨年6月から1年間の出演料や獲得賞金を集計した稼ぎ、ウェブ上での言及・記載数、テレビへの登場回数、活字メディアの記事本数とカバーストーリー(表紙を飾った雑誌の数)である。パワーランクとともに、それぞれペイ・ランク、ウェブ・ランク、テレビ・ランク、プレス・ランクとして開示されている。

 スポーツ界からは最多の25人が選出された。これは俳優(20人)と映画監督(5人)の合計に匹敵するセレブの一大勢力だ。タイガー・ウッズに次ぐのはNBAのシャキール・オニールで、パワーランクの5位に顔を出した。

 スポーツ・セレブだけの順位はどうだろう。すでに紹介した2選手に続くのは、自転車のランス・アームストロング、マイケル・ジョーダン、F1のミハイル・シューマッハ、NBAのコービー・ブライアント、そしてサッカーのデヴィッド・ベッカムの順だ。

 女性アスリートが上位に入っていないが、パワーランクの57位にテニスのマリア・シャラポアが登場する。ちなみにスポーツ分野でのシャラポアのランクは15番目だが、彼女に続く女性もセリーナ、ヴィーナスのウィリアムス姉妹(総合62位、81位)、リンゼイ・ダベンポート(同87位)と、テニス・プレーヤーが他を圧倒した。

 スポーツ・セレブの弱点はウェブ・ランクで振るわなかったことだ。ウェブの集計はサーチ・エンジンの世界最大手、グーグル(Google)での検索リザルト数が使われている。タイガー・ウッズでもかろうじて12位。シャキール・オニールは26位だ。アメリカには文字通り無数のスポーツ専門サイトがあるのだが、映画俳優や歌手と比較するとアスリートはネット上の登場回数が少ないのだろうか。

 一方スポーツ界が他をリードしたのはプレス・ランク、活字メディアでの掲載頻度だ。2位のウッズ、3位のベッカムから16位のマイケル・ジョーダンまでスポーツ以外からのランクインはたった2人しかいない、という結果になった。プロリーグやツアー・トーナメントに出場し続けるトップ・アスリートなればこその豊富なプレス・カバレッヂの現われだろう。

 情報が瞬時に世界を飛び交う現在、突如として特定の分野で有名人が誕生することも不思議ではない。アイドル「動物」だって一夜にして生まれてしまう。しかしアスリートの世界では、シンデレラボーイやガールはまず考えられない。スポーツ・セレブは継続して評価される「結果」のみがもたらす栄誉なのだ。


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