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キリンチャレンジカップ2005 なでしこジャパン×ニュージーランド女子代表 澤穂希

(C)photo kishimoto


キリンチャレンジカップ2005
なでしこジャパン(日本女子代表)
×ニュージーランド女子代表
澤穂希

SPORTS IMPACT
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(C)photo kishimoto
vol.252-1(2005年 5月22日発行)
杉山 茂/スポーツプロデューサー


ラグビー、国際試合で新たなフアン獲得を



岡崎 満義/ジャーナリスト
   〜宮里藍選手を支えたイチローの言葉〜
滝口 隆司/毎日新聞運動部
   〜トップリーグ連携で活路は見出せるか〜
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ラグビー、国際試合で新たなフアン獲得を
杉山 茂/スポーツプロデューサー)

 恒例となったラグビーの国際トーナメントが開幕した(5月25,29日、東京)。

 いわゆる冠大会、スポンサータイトル付きの大会など実現の難しかったこの世界だが、いま、国内のラグビーシーンに必要なのは、多彩な選択肢だ。

 よくも悪くも、伝統の大学チームがからみあう“対抗戦”を主軸に、球史は廻ってきた。

 そのために、内容豊かなトップリーグでさえ、“伝統”をしのぐ活況を得られず悩んでいる。

 国際試合にも、フアンの選り好みは激しい。言が過ぎるかもしれないが、日本代表とそこそこの実力を備えるチームとのマッチメークより、北半球5強や南半球3強に粉砕されたほうが「ラグビーの真ずいに触れた」と納得するフアンが多いのだ。

 18年前にワールドカップ(4年おき開催)が始まったことで、さすがに佳き時代を謳歌してばかりはいられなくなった。

 しかも、6年後の第7回大会を日本に招致しようとしているのである。

 国際競技力を高める場を広げ、同時に集客力を増すのは急務となった。

 この2点が整えられないかぎり、ワールドカップのホストなどおこがましい、とする声が少なくないのは、いかにもラグビー界らしいのだが、現代のスポーツの消長は、国際舞台での活躍がカギを握っている。

 本来は、国内チームの実力と人気が基盤になって代表チームへの関心と支援が強まるべきであろうが、そこまでの時間がない。

 国内での国際試合を増やし、旧来のフアンの目を広げ、新たなフアンを開拓するのが、当面、最善の手であろう。

 日本ラグビーフットボール協会も、このあたりを読み、6月にはアイルランド代表、8月にはイングランドの名門ニューカッスル・ファルコンズの来日をすでに発表している。

 協会や競技者の姿勢は大きく転換している。フアンの側の変革も、そろそろ本格化してよい頃である。どのシリーズも、スタンドの熱気を期待していたい―。


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