スポーツネットワーク
topページへ
スポーツバンクへ
オリジナルコラムへ
vol.337-1(2007年1月29日発行)
松原 明 /東京中日スポーツ報道部
「大リーグのウインター・キャラバン」

 大リーグの各球団は、キャンプイン前の1週間を利用して、どこも「ウインター・キャラバン」のファン集会を開催している。

 地元市、州、郡のファンに「今季も宜しく」のアピールをする、巡廻サービス。

 名前は違うが、球場へ来ることができない地区へのもてなしに、力を入れているのが特徴だ。

 インディアンスは、地元・オハイオ州から、隣接する西ペンシルバニア州まで足を伸ばし、バスで12都市を4日間で、駆け回るツアーを組んだ。ウェッジ監督以下、全コーチは、この巡廻バスに乗り、選手も手分けして訪問する、強行軍。

 メッツは、ホーム球場、シェイを解放。献血運動まで、ホームのダイヤモンド・クラブ室で行い、献血した人に、チケット2枚をプレゼント。

 ジャイアンツは、このオフ、7年契約したFAの大物投手、バリー・ジトの人気を考えて、初めて、ホームのAT&Tパークを解放したが、何と、2万1270人、これまでの3倍もの人が詰め掛ける騒動。入りきれず、場外にあふれ出るほどの人気だった。

 クラブハウス、ダグアウト、など、無料見学できるサービスだ。
シーズン券、チケットの売り上げ促進を狙う、オフの大事な行事だが、日本では、ほとんど、この種のファン・サービスをやっていない。

 いつもは聞くことのできない、スター選手、監督らの本音を聞ける、とあって、この日を待ちわびているファンも多い。

 このように、ファンを大事にしているからこそ、入場者新記録も生まれる。国技、と言われる、大リーグの努力は、お手本にしたいものである。

筆者プロフィール
松原氏バックナンバー
SAバックナンバーリスト
          
無料購読お申し込み

advantage
adavan登録はこちら
メール配信先の変更
(登録アドレスを明記)
ご意見・ご要望
 

Copyright (C) 2004 Sports Design Institute All Right Reserved
本サイトに掲載の記事・写真・イラストレーションの無断転載を禁じます。  →ご利用条件