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vol.471-1(2009年12月15日発行)
松原 明 /東京中日スポーツ報道部
「南アフリカ大会W杯は楽しい」

 14日夜、都内の日本サッカー協会・ミュージアムで「南アフリカ・ワールド・カップ大会の集い」があった。サッカー愛好家約200人が集まり、楽しい雰囲気のいい会合で、南アフリカ大使館ゲート・グブラー大使、日本サッカー協会副会長:小倉純二(FIFA理事)、W杯公認ツアー社:西鉄旅行、JTBの代表者、欧州サッカーの専門家、多くの著書がある、杉山茂樹氏、ロンドン在住のサッカー・ライター:原田公樹氏、企画・主催者のサッカー評論家:大住良之氏が登壇。現地の面白い情報を披露した。

 企画した大住氏は「6月、コンフェデレーション大会(各大陸の王者が集まる、プレW杯)で、初めて、南アフリカへ行ったとき、本当は怖かった。治安が悪い、強盗、スリ、など危険がいっぱい、と聞いていたので心配でした。しかし、すべては杞憂に終わりました。何よりも感じたのは、現地の人のフレンドリーな姿でした。本当に、本当に、親切で優しく笑顔がいいんです。これは、間違った情報で持たれている先入観を払わなければ、と思いたったのです」と、説明した。それから日本に帰国した原田氏を誘い、南アフリカ大使館へ協力を依頼、大使はふたつ返事で「私が出て、皆さんに良くお話したい」と、快諾。日本サッカー協会も全面協力、小倉理事も「大会の背景を説明したい」と、進んで出演した。

 スタッフは全員サッカー大好きのボランテイア。素人集団の演出でぎごちなさはあったが、みんなの懸命な仕事ぶりが好感を持てるイベントだった。コーディネイターになった原田氏は、私と同じ東京中日スポーツで原稿を書いている記者だが、顔を真っ赤にしてのリードぶりで、そのたどたどしさもまた雰囲気を和らげた。

 この種のイベントは、どうしても、登壇者が演説するというものになりがちだが、だれもが気楽なしゃべりで進め、時間を忘れさせた。「日本がどこまで勝ち進むかなどということより、南アフリカの自然や、スケールの大きい動物園、風景を楽しんで欲しい」というアピールこそ、この企画の意義がある。正直に言って、南アフリカとはどのようなところか、知識はほとんどないと言ってもいいだろう。

 しかし、このイベントで楽しさも知った。ワールドカップは世界から人々がつどう、オリンピックとはまた違う文化交流の場である。南アフリカ大会の成功を祈る気持ちは、新たに高まった。

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