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FISワールドカップ ジャンプ2005札幌大会 山田大起


(C)photo kishimoto

 
第60回
FISワールドカップ
ジャンプ2005札幌大会
山田大起

SPORTS IMPACT
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(C)photo kishimoto
vol.237-2(2005年 2月10日発行)
岡崎 満義/ジャーナリスト

44歳主婦のバイタリティ



滝口 隆司/毎日新聞運動部 
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葉山 洋/マーケティング・コンサルタント 
   〜「WTAの新ツアー冠スポンサー発進」〜



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44歳主婦のバイタリティ
岡崎 満義/ジャーナリスト)

 楽天イーグルスの動きが活発だ。ペナントレースでは、100敗するのではないか、とその弱小戦力ぶりを口にする評論家もあるが、球団の全体的な活動としては、目を見張るものがある。

 沖縄・久米島をキャンプ地に選んで、町中の大歓迎をうけ、“楽天アイランド”にしたのも大したもの。日本人選手61人全員、それに監督、コーチ、フロントもふくめて、「プロフェッショナリズムとは何か」という大討論会も開いている。これまでの球団にはなかった試みである。まさに特筆に価するものだろう。

 一連の動きの中で、とるに足りないトピックス、と思われるだろうが、意外に球団活動の「新しい芽」となるかもしれない、と思わせる出来事があった。

 チアリーダーのオーディションに、68人が応募、31人が合格したのだが、驚いたのは、その中に44歳の主婦・小野寺真沙子さんがまじっていたことだ。日刊スポーツの記事によれば、小野寺さんは20歳の娘さんを頭に、3人の子供がある。「高校球児の息子には『頼むからやめてくれ』と言われたんですけど、合格は夢のようです」と晴れやかにコメントしている。

 最年少は16歳、というから、自分の娘ぐらいの女性とチアリーダーとして、主催試合での応援や各種イベントに参加するそうだ。それにしても、44歳の主婦がチアリーダーに変身するとは、信じられないことだ。

 幕末、高杉晋作が「おもしろきこともなき世におもしろく すみなすものは心なりけり」とうたっているが、まさに44歳の主婦の「心なりけり」である。チアリーダーといえば、10代かせいぜい20代の若い女性の仕事、と思われていたのを、44歳の主婦が勇猛果敢に飛び込んで合格したのがスゴイ。体も若い人に負けないほど動くのを認められて合格したのだから、その意志と節制、鍛錬ぶりもスゴイ。子育ては終わったとしても、家庭経営はある。それをこなしながらのチアリーダー活動だから、スゴイ

 こういう型破り、常識はずれの女性が、楽天の活動エリアの中にいることが、何とも面白い。変わり者、といわれる人がいないと、ものごとは変わっていかない。グラウンドの野球そのものは男性のものだろうが、野球文化は男も女も同じようにかかわるものといっていいだろう。もちろん、チアリーダーはこれまでもあったわけだが、44歳が登場することに意味がある。

 21世紀はますます、ボーダーレス、セックスレス、エージレスになっていくはずだ。プロ野球界もその例外ではあるまい。新しいプロ野球のスタイルをこれからつくりだそう、というとき、44歳主婦のチアリーダ−出現は、何か大きな希望を与えてくれる気がする。


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