スポーツデザイン研究所
topページへ
topページへ
講演情報へ
オリジナルコラムへ
SPORTS ADVANTAGE
   「批評性」「評論性」「文化性」の視点からスポーツの核心に迫る
最新GALLARY
国際グランプリ陸上大阪大会2005 女子ハンマー投げ 室伏由佳

(C)photo kishimoto


国際グランプリ陸上
大阪大会2005
女子ハンマー投げ
室伏由佳

SPORTS IMPACT
  オリジナルGALLERY
(C)photo kishimoto
vol.250-1(2005年 5月11日発行)
杉山 茂/スポーツプロデューサー


ビーチスポーツは日本に向いている



岡崎 満義/ジャーナリスト
   〜「性的連想を与える」応援動作禁止法案〜

筆者プロフィール
バックナンバーリスト
SPORTS ADVANTAGE
無料購読お申し込み
オリジナルコラムを中心に当サイトの更新情報、スポーツ関連講座やシンポジウム開催情報などを無料配信しています。今すぐご登録下さい。
申し込みはこちらから
ホームよりエントリー
メール配信先の変更
(登録アドレスを明記)
ご意見・ご要望
エントリーは下記リンクより、氏名配信先アドレス男女都道府県別年齢所属を記入の上メールして下さい
ビーチスポーツは日本に向いている
杉山 茂/スポーツプロデューサー)

 テレビ画面で見るだけだが、リオデジャネイロ(ブラジル)で開かれている初のビーチサッカー・ワールドカップの会場(コパカバーナ海岸)は、なかなかの規模に思える。

 さすがサッカーの国、ともいえるが、「ビーチスポーツ」が、興行的にしっかり根を下している印象のほうが強い。

 このスタジアムは、常設ではなく、大きなイベントのたびに組み立てられるという。これまでビーチバレーボールのビッグゲームや、ビーチハンドボールのパン・アメリカン選手権などが行われており、歴史の浅い各ビーチスポーツの“組織化”に役立っている。

 太陽を求めて憩う人たちの間近に仮設とはいえスタジアムは不似合いとも思えるが、こうしたイベント感覚は、これからのスポーツには欠かせぬものだろう。

 「ツール」と呼ばれる大がかりな自転車の各ロードレース、「ル・マン」に代表されるような自動車レースなど、ヨーロッパでは、土地柄、季節をベースに、スポーツイベントが根付いている。

 世界的な観光地コパカバーナとスポーツが結びついているあたりの楽しさは、日本にも持ち込まれていい。

 先週、東京・台場で今年が3回目となるビーチスポーツ行事があったが、プレーする側も、見る側も、愛好者の域を出ない。

 ゴールデンウイークの台場には、日本を代表するビーチスポーツのトップレベルが揃っている、と習慣づけば、新展開を期待できる“素材”だ。

 海岸線の多い日本だが、遊泳に適している場所ばかりではない。波や風を求めての新しいスポーツスポットとして賑わいを見せている所もあるが、日光浴とスポーツ観戦の組み合わせは、海浜の使用許可などがからむのか、なかなか育たない。

 バレーボールにつづいて、ラモスジャパンの健闘(ベストエイト進出=5月10日)からサッカーが“市民権”を得たならビーチの複数競技による世界選手権ウィークなど面白かろう。ビーチスポーツは日本に向いているのだ。

 ドームやアリーナ全盛に対してオープン・エアのスポーツの魅力は捨て難い。

 多くの人たちを、太陽の下へ連れ出すのもスポーツの“使命”ではないか。

 自然の風から離され、大型スクリーンの映像にリードされるスポーツ観戦とは別の味が、ビーチスポーツにあふれている―。


Copyright (C) Sports Design Institute All Right Reserved
本サイトに掲載の記事・写真・イラストレーションの無断転載を禁じます。 →ご利用条件