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第11回世界水泳選手権大会モントリオール2005 男子1500m自由形決勝 グラント・ハケット(AUS)

(C)photo kishimoto


第11回世界水泳選手権大会
モントリオール2005
男子1500m自由形決勝
グラント・ハケット(AUS)

SPORTS IMPACT
  オリジナルGALLERY
(C)photo kishimoto
vol.262-1(2005年 8月 3日発行)
杉山 茂/スポーツプロデューサー

スポーツ施設に時代感覚を


岡崎 満義/ジャーナリスト
  〜スポーツ最大の敵は戦争だ〜
  ―芝山幹郎「大リーグ二階席」が面白い―

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スポーツ施設に時代感覚を
杉山 茂/スポーツプロデューサー)

 「中越地震」や「7・13水害」からの復興を最優先するため、新潟県が新潟市内に2008年までに建設を予定していた野球場の計画が遅れそうだ、と言う。

 スポーツ施設の充実は嬉しいが、現状からすれば“後廻し”が当然だろう。

 この動きで、球場開きに、とされていたプロ野球のオールスターゲームとフレッシュオールスターの開催が返上され、日本野球機構も了承した(8月1日)。

 ともすれば、復興と合せて球場の建設を進めてこそ、地元の人たちの励みにも、楽しみにも、といった論調が聞えることになる。極めて常識的な線が打ち出された。

 スポーツが、社会や地域とともに歩むとはこうした“行動”でもあろう。

 新潟県立の野球場は、建設にあたって多くのアイデアを集めていた。

 この球場をホームとするベースボールクラブを発足させ、その資金の一助に、プロ野球公式戦を招いて収益を図る、といった工夫の席に参加させてもらったことがある。

 クラブは、硬式をトップに、軟式、少年、女子などこれまでにない“総合型”がイメージされスタンド下の空間の多目的利用も研究していた。

 いずれは、球場が完成し、アイデアのいくつかも実現されるだろう。その日を楽しみにしていたい。

 スポーツ施設は、建設の構想と併行して、運営−経営の綿密な計画を必要とする時代だ。

 全国には、なぜこの地に、この施設がと思わす例が数多い。そして生じる“あと利用問題”である。

 その一方で、多目的という美名の施設は、どのスポーツでも使いにくく、見にくい(観戦しにくい)ケースがしばしば、だ。

 採算上、客席の数が第一義となってしまい、観客への配慮に乏しいスポーツイベントも相変らずだ。

 豪華だけを自慢するよりも、中・小規模ながら、そのスポーツの醍醐味を「する、見る」両面で実感できる専用施設が欲しい。

 例えば−2011年・ワールドカップラグビーの招致運動の一環として(=今秋11月18日に成否が決まる予定)、東京・秩父宮と並ぶラグビー専用スタジアムの建設を期待できぬものか。

 ワールドカップ仕様の規模を望むのではなく、招致のモニュメント的な発想を全国展開できたら素晴しかろう―。


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