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第10回世界陸上競技選手権大会(2005/ヘルシンキ) 男子200m 予選 末續慎吾

(C)photo kishimoto


第10回(2005/ヘルシンキ)
世界陸上競技選手権大会
男子200m 予選
末續慎吾

SPORTS IMPACT
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(C)photo kishimoto
vol.263-1(2005年 8月10日発行)
杉山 茂/スポーツプロデューサー

ジャイアンツ? それより次の番組を―


岡崎 満義/ジャーナリスト
  〜部員が100人を超す野球部をどうまとめるのか〜
  ―明徳義塾の甲子園出場辞退問題―

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ジャイアンツ? それより次の番組を―
杉山 茂/スポーツプロデューサー)

 フジ、TBS、日本テレビが、ジャイアンツ戦のナイトゲーム中継で、ゲームの展開しだいでは、放送時間の延長を縮めると決めた。

 総ては視聴率の低下が原因である。次の番組の放送予定時間に食いこんでまで中継するほどジャイアンツは、魅力にあふれたコンテンツではなくなったのだ。

 時に、数字の低さが後続の時間帯にまで影響を及ぼすとあっては、この事態は避けられなかった。遅きに失した判断、という声まで聞える。

 といって、シーズン当初から、その不人気を読めるものではない。交流戦も、結局、テレビ界が追ったのは、ジャイアンツがらみのカードが主であった。

 そのジャイアンツが、放送時間の延長を見限られただけとはいえ、評価を下げたのは、ベースボール界のあすを、ますます暗くするものだろう。

 テレビ界はこう見ている。「次は、ジャイアンツ戦そのものをどうするか、だ」。

 問題はジャイアンツなのだ、とするテレビ界の姿勢が、実はいちばん問題とされるべきだが、ジャイアンツ戦以外、いわゆるゴールデンアワー、プライムタイムを満足させるカードを、ベースボール側が提供できなかったのも事実だ。

 各テレビ局は、パ・リーグに時間を配し、ジャイアンツ戦以外のセ・リーグカードにも乗り出したが、連夜、ジャイアンツのホームゲームを編成する日本テレビに対抗できず、ジャイアンツ一色に染めぬかれてしまった。

 この間、セ・リーグ各球団が、ジャイアンツ戦の放送権料をアテにする風潮を強め、パ・リーグは組織あげて対抗する闘志が乏しかった。

 ベースボールが、全国型の最高人気番組になり得るかは、1球団と特定のテレビ局の深い関係に頼るだけでは、瞬間的に強い風力を示したとしても、もはや難しい。

 両リーグあげての対策が待ったなしだ。

 ところで、試合が終らぬうちにエンドマークを出す、という中継のありかたも、この際、もっと論じられていい。

 もともと、放送時間の延長といっても、多くのケースは、限界があった。

 しかも、序盤部分はハナから“枠外”なのだ。途中から始まって途中で終っても不思議と思わぬ(思われない)ベースボールとは、一体どういうスポーツなのか。

 せめて、対戦する両チームのホームエリアには“完全中継”が行われるように、関係者が働きかけ、放送権契約に織りこむことさえ考えていい。

 ベースボールに限らず、スポーツ中継は、開始から終了まで、可能なかぎりライブで送り出されるべきなのだ。

 それは、スタディアムやアリーナでのスポーツの楽しみかたにつながることにもなる。

 スポーツフアンの質、ベースボールフアンの質は、テレビ・スポーツの質によって習慣づけられるものでもある。

 今回の各局の決定を総ての面でジャイアンツの不甲斐なさに押しつけて終らせては拙い―。


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