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第53回兵庫リレーカーニバル 女子 10000m 原裕美子

(C)photo kishimoto

 
第53回
兵庫リレーカーニバル
女子 10000m
原裕美子

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vol.248-1(2005年 4月27日発行)
市川 一夫/スポーツライター

競技場は看板で埋まり安物の遊園地と化す!
―どこまで拡がる無秩序のブランド露出に自制を促す―


岡崎 満義/ジャーナリスト
  〜短篇小説「野球王」(辻原登)を読みながら〜

滝口 隆司/毎日新聞運動部
  〜根来コミッショナーの巻き返し?〜

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競技場は看板で埋まり安物の遊園地と化す!
―どこまで拡がる無秩序のブランド露出に自制を促す―

(市川 一夫/スポーツライター)

 水泳日本選手権のテレビ中継を視聴し、余りの看板の多さに驚きを禁じ得なかった。

 特にプールサイドを埋め尽くす色とりどりのブランドロゴは否応無しにしかも際限なく画面に現れ、インタビューブースでは選手の背面にモザイク模様のロゴが露出、正直疲れを覚えた。

 北島はじめアテネ大会で活躍したスイマー達が登場し興味を持ってテレビを視聴した多くのファンもその多さには気付いていたであろうと想像する。

 勿論それこそが広告スポンサーの狙いであって目的が達成され、にんまりしている人達もいるのであろう。

 一体なぜ、このような異常事態とも言えるような現象が起きるのであろうか?

 日本水泳連盟はかつて最もアマチュアリズムを厳格に守り続けた団体であった。

 それは常にスポーツマンシップを規範とする人達がリーダーであったからである。

 しかし、時代変化に伴いより積極的な収入増を柱とした考え方が主流となり、商品価値が高まったことも作用し、今のような状況が生まれている。

 奇妙な一致であるが国際水連(FINA)も同様な推移をしており、保守的と称された幹部達のプライドは複数の或るトップの就任後、いつの頃からかビジネス上手へと変身してしまった。

 彼らをビジネスの世界、収入増加へと誘った者は現在公認エージェントの日本を代表する世界的な企業である。

 世界選手権は収入を増やす目的で4年毎から2年毎へと増え、その結果としてプール内のテレビ番組用看板の林立という姿を曝け出しているのが見て取れる。

 広告収入増を活かし選手強化に注力する、更にメダル獲得を図るという図式は理解できるものの、格闘技や自動車レースと同様な広告露出は行き過ぎであり、厳しい練習に耐え上を目指す選手たちのためにも良識的で品のある会場内広告にすべきである。


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