スポーツデザイン研究所
topページへ
topページへ
講演情報へ
オリジナルコラムへ
SPORTS ADVANTAGE
   「批評性」「評論性」「文化性」の視点からスポーツの核心に迫る
最新GALLARY
第36回春の高校バレー 服部安佑香(八王子実践)

(C)photo kishimoto


第36回春の高校バレー
全国高等学校バレーボール
選抜優勝大会
八王子実践×岐阜女商
服部安佑香(八王子実践)

SPORTS IMPACT
  オリジナルGALLERY
(C)photo kishimoto
vol.243-1(2005年 3月23日発行)
杉山 茂/スポーツプロデューサー


ひしめき合う各日本リーグプレーオフ



岡崎 満義/ジャーナリスト
   〜女子マラソンを見ると元気が出る〜
滝口 隆司/毎日新聞運動部
   〜金メダリストの生き方〜

筆者プロフィール
バックナンバーリスト
SPORTS ADVANTAGE
無料購読お申し込み
オリジナルコラムを中心に当サイトの更新情報、スポーツ関連講座やシンポジウム開催情報などを無料配信しています。今すぐご登録下さい。
申し込みはこちらから
ホームよりエントリー
メール配信先の変更
(登録アドレスを明記)
ご意見・ご要望
エントリーは下記リンクより、氏名配信先アドレス男女都道府県別年齢所属を記入の上メールして下さい
ひしめき合う各日本リーグプレーオフ
杉山 茂/スポーツプロデューサー)

 話題が首都圏に限られてしまうが、先週からバスケットボール、ハンドボール、バレーボールの各日本リーグのプレーオフが次々と開かれ、今週はアイスホッケーの決勝シリーズが東上してくる。

 総てを見て廻りたいとするフアンは少ないだろうが、各スポーツで日程を調整しあうような姿勢があれば、観戦のラウンドロビンも増えるだろうに。惜しい気がする。

 日本のスポーツは、シーズン制を考慮しあい、スポーツ界全体の“底あげ”を図ろうといった感覚に欠ける。

 3月下旬にイベントがたてこむのは、“会社チーム”依存の体質から、いぜん脱け切らぬ状況を示すものだ。

 会計年度にそって一区切りつける習性がスポーツ界にもしみこんでいるのである。

 4月に日程を組みこむと、どのチームも新年度の社内行事に重なるとされ、高校、大学から加わる新戦力とのかね合いも生じる、と言う。総て“会社の都合”なのだ。

 地域との密着だの、共存だのといいながらも、日本のスポーツは、まだ、このあたりをうろうろしている。

 “会社の事情”に最大限の譲歩をしたとして、スポーツ側が、どこまで旧態を破るアイデアを練って“会社チーム”の協力を求めているかとなると、怪しい。

 例えば、3月末の“密集”を脱け出して、ゴールデンウィークに、シーズンのフィナーレを持ち込むプランが、なかなか実現しない。

 いつの間にか、3月の壁の前で、ひしめき合うことになる。

 各スポーツの日程編成担当者に聞くと、国際カレンダー、会場事情、テレビ局の要望などが重って、思い切ったシーズンの組み替えができない、とこぼす。

 いかに観客を集め、熱狂したムードを作り上げるか。それは、現代のスポーツ団体が背負うテーマの1つである。

 プレーオフを気ままに並べ、フアンの関心を分散させるよりも、スポーツ間の連携で、チャンピオンシップへの“組織的な関心”を次々と演出しあうのも手ではないか。

 タテ割りの構造からヨコ組みへの変革が、日本スポーツ界には総ての面で欠かせない―。


Copyright (C) Sports Design Institute All Right Reserved
本サイトに掲載の記事・写真・イラストレーションの無断転載を禁じます。 →ご利用条件