昨年末、Jリーグが発表したデータによると、Jリーグ選手の警告、退場処分、この累計反則ポイントが、いかに、順位に影響しているか、が良く分かる。 昨年J1優勝ガンバは、ポイント2位、退場を受けたのは1回(警告2回)しかない、クリーンな代表のひとつだった。 J2に転落した東京Vは、最多反則ポイントを受け、200万円もの罰金を徴収されている。警告2回の退場9、レッドカードの退場3。選手の出場停止処分は21試合にもなった。東京Vの1年前はリーグ8位の警告。あまり目立たなかったのに、この荒れようは転落の原因のひとつ。自分で自分の首を絞めてしまった感じだ。 J2から昇格の3クラブ(京都、福岡、甲府)は、反則ポイントの少ないベスト3。 J2でも、成績にはっきりと示されている。Jリーグのイエロー・カード(警告)レッドカード(退場)の細目は警告が8項目、退場が7項目あり、アンフェアなプレーは厳しい処分を受ける。 なぜ、京都がリーグ最小だったのか、柱谷幸一監督は、こう解説してくれた。「今の若い選手は、ただ、頭から反則をするな、警告を受けるな、と言うだけでは駄目なんです。それが、どういう意味を持つか、自分に、チームにどんな不利益をもたらすか、納得行くまで話してやらないと飲み込めない。これには、守備力の個人スキルを高めないといけない。技術が劣れば、反則で相手を止めようとする。これで与えたFKからの失点は致命傷になってしまう。警告を理解させるのと、並行してワザを磨く。この絶え間ない練習です」 さらに、Jの審判は、だれがどんなクセがあるか、研究して対応する、という。審判の配置は1週間前に通知されるから、「今日の審判にはどんな注意が必要か」の用意はできるはずである。 昨年の警告最多審判は、柏原氏。Jリーグの試合観戦には、フェアで利口なプレーをしているか、チームの対応ぶりを注視するのも楽しいではないか。 |