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第39回全日本選抜体重別選手権大会 男子/73Kg級 高松正裕×大束正彦

(C)photo kishimoto

第39回全日本選抜
体重別選手権大会
男子/73Kg級
高松正裕×大束正彦

 

SPORTS IMPACT
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(C)photo kishimoto
vol.296-1(2006年 4月 5日発行)
松原 明/東京中日スポーツ報道部

「日本代表のマッチメイクのジレンマ」

杉山 茂/スポーツプロデューサー
  〜大切にしたいナマの審判眼〜
岡崎 満義/ジャーナリスト
  〜高校生投手の連投はどこまで許されるか〜
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「日本代表のマッチメイクのジレンマ」
松原 明/東京中日スポーツ報道部)

 ジーコ日本代表がドイツW杯を目前に抱えるジレンマは「満足なマッチメイクができない」ことにある。丁重に頼んでも「主力選手を召集できない」規定に阻まれ、「日本に行っても、今は、何のメリットもない」と、来日したがらないのだ。

 昨年末から、来日した外国チームは、フルメンバーだったことは、一度もない。みんな「将来の育成のために若手を連れてきた」という弁解が多く、真剣勝負を望む、日本の希望とはかけ離れている。

 その上、国際Aマッチデー、と定められ、代表選手が召集可能な日に、試合が組めない。3月に来日したエクアドル代表も、南米予選の主力だった選手はわずか6人しか来ず「国内選手が大半なので、ベストで来日してくれるだろう」と、日本サッカー協会が望んだベストマッチは夢に消えた。

 2002年大会の前は「一度、未知の日本を体験したい」と、欧州からも希望が殺到。夢の強国と対戦できたのとは大きな違いがある。今は招待を軒並み断られる有様。昨年11月に招聘した、W杯出場国・アンゴラも、アフリカの出場国にみな断られ、最後にOKしたアンゴラもベストメンバーではなかった。2月のフィンランドも、スター不在。若手ばかり。練習にもならない試合になった。

 W杯は国の威信を賭けた真剣勝負。少しでもその体験をしたくとも、来日する国が代表とはほど遠いメンバーでは、それができない。

 5月9日、13日にキリンカップで来日するブルガリア、スコットランドはW杯には出場できない国だが、この日は、国際Aマッチデーではないため、主力スターは不参加の可能性が強い。

 ドイツへ渡る前に、一度も最強の相手と戦えないまま、本番を迎えるのは厳しい。東アジアの地理的ハンディを、イヤ、というほど味わされて、果たして日本代表は1次リーグの壁を越えられるだろうか。


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