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100号記念メッセージ

■vol.142 (2003年4月16日発行)

【杉山 茂】マードック旋風の新起点?ディレクTV(アメリカ)
【早瀬利之】ミステリアスなマスターズ
【川口征夫】オリンピック・2012年の準備に入ったドイツ


◇マードック旋風の新起点?ディレクTV(アメリカ)
(杉山 茂/スポーツプロデューサー)

メディア王と呼ばれるルパート・マードック氏(1931年3月生れ)の「ニューズ社」がアメリカのヒューズ・エレクトロニクス社の経営権を取得したことが明らかになった(4月9日、各紙)。

ヒューズ社は、アメリカの衛星放送最大手のディレクTV(1994から放送)を保有している企業、マードック氏の傘下に入ることで、その野望である“世界衛星放送ネットワーク”がいちだんと、現実の色を濃くするものと思われる。

スポーツ放送権も一揺れありそうだ。マードック氏は、アメリカでFOX,イギリスでBスカイBを設立、スポーツ中継を売りものとして、成長を遂げた。

特に、BスカイBがイギリスのサッカーリーグ(プレミアリーグ)の放送権を手中に収めるために投じたマネーは、ヨーロッパ各国のサッカー界に旋風を巻き起こし、“有料サッカー放送時代”を招いたことは、よく知られる。

BスカイBのプレミアリーグの放送権は、01〜02シーズンから03〜04シーズンまでの3シーズンで1831億5000万円(11億1000万ポンド)というのだから驚く。

Jリーグは、1年間の総放送権料が60億円そこそこである。

マードック氏は、以前から、オリンピック放送権にも興味を示し、具体的な金額を示したこともある。

2008年北京大会までのオリンピック放送権は契約がまとまっているが、2010年の冬季オリンピック以降は、白紙だ。

マードック氏の“世界衛星放送ネットワーク”の参入は、充分に予想される。

衛星波は、地上波と違い、国境線を設定しにくい。世界を結ぶネットワークは、その特色を活かせやすい。

アメリカン・スポーツの放送権も、波風が立とう。

最近、ベースボール、フットボール、バスケットボールなどのプロリーグの視聴率が下降気味といわれる。

FOXを加えた地上波4大ネットワークの放送権争いは、以前のような燃え上がりに乏しい。

シドニーから北京まで夏3、冬2回のオリンピックに35億7000万ドル(約3927億円)をつぎ込んだNBCも、国内のスポーツから退潮の姿勢を示している。

マードック氏のパワーを得たディレクTVがどう動くか、大きな興味である。

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◇ミステリアスなマスターズ
(早瀬利之/作家)

今年のマスターズは雨で大混乱した。

練習ラウンドと初日は中止され、2日目に珍しくアウト・インから36ホールのスタートとなった。

しかし、雨後のビショビショしたフェアウェイは田んぼのようになり、プレーの進行が遅れた。このため日没サスペンデットとなる。

谷口徹は、土曜日に残り16番ホールから3ホールをこなしたが、たった3ホールで、5オーバーを叩き、予選落ちした。生き残った日本選手は4人のうち片山晋呉ひとりになった。

オーガスタナショナルは、女性会員入会問題で揺れ、会員の中から(CBS会長)退会者が出るなど、内部でゴタゴタしている。

そこに雨だ。初日のラウンドは中止され、3日間に短縮された。

優勝したのは、ダークホースのカナダのレフティ・マーク・ウィアー(正しい表現)だった。レフティがマスターズに優勝したのは初めてである。

オーガスタは、左打ちには不利と言われてきたが、身長174センチの小柄なレフティが、ジンクスを破った。タイガー・ウッズの3連勝の夢は、ウィアーに遮られたのではなく、タイガーの自滅で消えた。

タイガーに何があったのか。これは本人にしか分からない。

マスターズのギャラリーは、表面上はタイガーに拍手を送っているが、本当は白人社会の支配意識が強い。3連覇の大記録となると、ちょっと考えるものがあったのでは―と、思わざるを得ない。

ゴルフ界としては、タイガーの3連覇達成という大記録、またこれをきっかけに、年間グランドスラム達成の期待もあった。メジャー初戦のマスターズで、タイガーが敗れたことで、今年は年間グランドスラムの期待は消えた。

何があったか。それはコース改造に、ヒントがある。

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◇オリンピック・2012年の準備に入ったドイツ
(川口征夫/スポーツプロジェクト代表:ドイツ・デュッセルドルフ在住)

2012年のオリンピック開催地は2005年7月6日に決まる。

ドイツは、このオリンピックを40年振り(1972年のミュンヘン・オリンピック以来)に誘致するため動き出した。2000年のオリンピックをベルリンに誘致したかったが、見事に失敗しているだけに、NOK(ドイツオリンピック委員会)だけの問題ではなくなっていた。

NOKは、昨年の秋、立候補を希望するデュッセルドルフ、フランクフルト、ハンブルク、ライプチヒ、シュトゥットガルトの5都市を正式に任命し、先日4月12日、ドイツとしてIOCに届け出る開催候補都市を公開の場で投票によって選出した。

新しい試みである。

ドイツ・スポーツ連盟会長、各競技連盟会長、メダリスト等を始めとしたスポーツ関連に携わる投票権を持った137人は、各都市に与えられた15分間のプレゼンテーションを聞き投票した。投票はIOCが開催地を決める方法と同じく、1回目の投票で1都市の落選を決めていく方法だ。今回、5都市なので4回目の投票でドイツからの立候補都市が決まる。

まず、シュトゥットガルト、フランクフルト、デュッセルドルフという順で落選。ハンブルクとライプチヒとの争いとなったが、ドイツの新しいイメージとして旧東ドイツのライプチヒが、2012年のオリンピック開催都市としてドイツから立候補することになった。

この立候補地の任命式に出席したシュレーダー首相は「各都市とも甲乙を付けがたい内容だった。結果的にはライプチヒに決定したが、落選した各都市はスポーツマン精神でライプチヒを支援して欲しい」と述べた。

首相はさらに「ドイツ政府は物的な面での支援を惜しまない」と公言し、メダル至上主義を前提とする政府の明確な姿勢を見せた。

これまでIOC、オリンピックを取り巻く問題は、黒い輪に包まれているイメージが強いが、今回、ドイツで実施された選考の様子は生中継され、投票の様子を知ることができた。

オリンピックは多くの人を感動させ、その影響力は大きいが、いざ、決め事になると昔からの家族主義的(秘密主義)な方法で人々の目をかすめ、その組織は遥か彼方に存在し手の届かないものだった。

今回の投票に一般市民は直接参加できないという璧はあったものの、投票権を持つ137人が選ぶ様子をテレヴィで放映し、できるだけ秘密を無くし公平な方法で行ったことは、オリンピックのイメージに多少なりとも良い光が差し込めたといえよう。

ライプチヒは、2005年7月6日のIOC総会での決定に向けて、ニューヨーク、トロント、リオデジャネイロ、マドリード、パリ、ロンドン、モスクワとの国際競争に立たされての真価が問われる。

IOCロゲ会長は、ドイツからの立候補について「政治的にしっかりしているし、何事も組織的に、かつ確実に仕事を進められる国民性なので安心だ」とコメントしている。

ライプチヒ決定の可能性を今後も見守りたい。

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