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100号記念メッセージ

■vol.145 (2003年5月7日発行)

【杉山 茂】  競技団体に収益の配分求める動き急
【佐藤 次郎】発言するJOCに
【早瀬 利之】星野は東北福祉大出プロ第1号の優勝
【大島 裕史】日本人の韓国プロ野球進出
【師岡 亮子】ノルディックスキー 新たな夏のスタート


競技団体に収益の配分求める動き急
(杉山 茂/スポーツプロデューサー)

マーケティングの成果が見込まれると、近年は選手を“提供”する側から、必ずといってよいほど、収益の一部配分を要求される。

グランドスラムなどテニスのスーパーイベントが高額な賞金を用意するのは、主催者の姿勢というより、テレビ放送権料など売り手市場の反映を求めた男女選手会の意向によるものだ。

賞金総額の魅力で有力選手が集結、それがスポンサー料や放送権料にはね返る。

現代スポーツビジネスの図式ではある。

4月末、ヨーロッパサッカー界のトップクラブで構成する組織が、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、ワールドカップの収益の配分を求める申し合わせを行ったのも、この流れのなかにある。

収益の配分が表面化した代表的なケースは国際陸上競技連盟(IAAF)が、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、放送権料の一部の配分を求めたのが最初だ。40年も前のことである。

IOCは、一気にこうした要求をのんだわけではなかったが、次第に各国のオリンピック委員会や各国競技連盟に“補助金”として支払いをはじめる。

スポンサーやテレビ界は、IOCと契約した金が、「オリンピック運動のため」とされれば、どう使われようが、口を出すことではない。

テレビマネーが、各国競技連盟に配分されるのは、改めて「テレビパワー」を意識させることにもなる。悪い話、とはならぬ。

さて、今回のサッカーでの動きは、具体的な数字が明らかにもされている。

2006年のドイツ・ワールドカップで、FIFAが見込んでいる収益は約3億2500万ドル。その20パーセントが“配分要求額”だ。

FIFAは「応じられないだろう」としているが、クラブ組織側は、FIFAが主催する大会で、所属選手が負傷したり、タイトな日程で疲労がたまるなどへの補償を考えれば当然の要求としている。

FIFAは、世界クラブ選手権(仮称)の構想を持っており、有力クラブの機嫌を損じるのは“得策”ではない。

ここしばらく、押したり引いたりの展開となろう。

収益のサイズは比べものにならないが、国内では、日本リーグなどの収益が、参加チームに“還元”されないことに、以前からくすぶりがあった。

金にこだわるのは、といった都合のよいアマチュアリズムの押し付けで、参加者側の負担を“当然”としてきた。

あるスポーツにかかわってきた企業チームの関係者は事業感覚のあまりの乏しさに“時代遅れ”と言葉を荒くしていたものだ。

事業化路線を強めれば強めるほど、レベルの差こそあれ、内外、彼我を問わず、主催組織は還元の要求にクリーンな対応を示すべきであろう―。

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発言するJOCに
(佐藤 次郎/スポーツライター)

日本オリンピック委員会(JOC)の幹部に報酬が支払われることが決まった。

事実上の有給制の始まりである。その分、責任はより明確になるというわけだ。JOCが、形だけでない、実質的な活動をするようになるための、まず最初の一歩と評価してもいい。

JOCという組織に歯がゆさを感じているスポーツ関係者は少なくあるまい。オリンピック委員会という名前はよく知られている。国際的にも重視されている。

しかし、実際に何をやっているのかと問われると、明快な答がすぐに出てくるだろうか。

もちろん事務局のこなす作業はいろいろとある。会議もひんぱんに開かれている。海外のスポーツ関係者との接触も多い。ただ、日本のスポーツ界のために、何か具体的な成果の見える仕事をやってきたのかというと、答えはすんなり出てこないのではないか。

その説明のひとつに「JOCの幹部はみなボランティアだから」というものがある。本業のかたわら、忙しい日程をこなしているのだから、多くを望むわけにはいかないというのである。

それは確かにそうだ。本来、これほどの組織であれば、中核にいる人間は有給の専業でなければやっていけるはずもない。その意味で、この報酬支払いは、仕事に打ち込むために大いに役立つと思われる。

ただ、そうしたことがなくとも、JOCは本来、もっと存在感を社会全体に示せるはずだ。会長を初めとする幹部たちが、積極的に表へ向かって語りかければいいのである。

JOC幹部の発言が大きく報道されることは少ない。メディア側の判断にもよるが、これといった発言がないからでもある。彼らがあまり積極的に語ろうとしないところに主たる原因があるのだ。

スポーツに関する問題について、彼らが、単なる建前でない、傾聴に値する示唆や提言をしたという記憶は、残念ながらほとんどない。

しかし、である。JOCという組織は、オリンピックに携わる競技をすべて統括する存在なのだ。いまやプロを含むほとんどの主要競技がオリンピックに関係しているのだから、JOCは日本のスポーツそのものの代表ともいえる。

ならば、そのトップたる人々は、日本のスポーツ界全体を常に幅広く見渡し、考えをめぐらして、その進むべき方向を明確に示していく責務があるのではないか。

プロアマ問題や薬物といった難問に限らず、スポーツ界には常にさまざまな課題がある。JOCはそれらについて明快かつ率直な見解を積極的に示していくべきだ。

とりわけ、影響力と知名度を持つJOC会長は「私はこう考える」「私はこうするべきだと判断している」と、常に社会にはっきりと語りかけていくべきなのだ。

アマチュアに限ったことではない。既にプロアマの垣根は消えつつある。たとえばプロ野球やJリーグの問題についても、日本のスポーツを支える大きな柱としての立場から、「当方はこう考える」と見解を示してもいい。

日本のスポーツの指針となる−−本来、それがJOCの大きな役割なのではないか。

有給化は大いに意味がある。それをきっかけに、JOCの活性化を進めてもらいたい。だが、その前に、すぐにもできる、やるべきことがある。

「発言するJOC」になるのはそう難しいことではない。

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星野は東北福祉大出プロ第1号の優勝
(早瀬 利之/作家)

いよいよ、というべきか、やっとゴルフのシーズンに入った。

今年は、イラク戦争のため、各クラブメーカーは宣伝を控えていた。ところが、イラク戦争が一時休止状態に入ると、各社とも動き出した。

トーナメントは、男子が中日クラウンズ、川奈でのフジ・サンケイ・クラシックと続く。

中日クラウンズは、自称「日本のマスターズ」といわれている。事実トヨタがスポンサーになり、メジャー戦のひとつとなった。ところがPR不足で、残念ながら、マスターズのように、メジャーになれないでいる。

舞台は大改造された名門の名古屋GCの和合コース。狭い用地内の18ホールとあって、距離は短いが固くて早いグリーンをつくり、選手たちを泣かせた。しかし賞金総額は1億2000万円。優勝2400万円と高額。

新人の星野英正がみごとなバーディ連発で優勝した。

後輩宮里優作のパットのアドバイスが好結果を生んでのビックな初優勝である。東北福祉大出身プロが初優勝した、という点でもビックニュースである。

ここに完全に日大ブームは去った。

それにしても星野・宮里コンビによる優勝だった。この二人は大学時代同じ寮に住んだ。部屋は隣どおし。一緒に起居を共にしている。

次は宮里優作の番である。出られる試合が少ないだけに、一発優勝でシード権をとる他ない。

日本のプロ界(男子)は40代か20代かのプロに分かれた。丸山、田中、久保谷、横尾らの不在が、低迷の原因だが、新人の星野、宮里に期待がかかる。

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日本人の韓国プロ野球進出
(大島 裕史/スポーツライター)

松井・イチローの対決など、野球の話題は、今年もアメリカ・メジャーリーグに集中している。

そうした中、元ヤクルトの入来智は、今年から韓国プロ野球の斗山ベア―ズでプレーしている。1998年から設けられた外国人選手の枠でプレーする日本人選手は、入来が初めてである。

韓国プロサッカー・Kリーグの安養LGでは、今年から前園真聖がプレーしており、韓国でも、日本人が普通に受け入れられる時代になってきた。

その入来は、斗山の昨年までの抑えのエースが放出された関係で、抑えに回っている。4月5日の開幕戦では、いきなりサヨナラヒットを打たれ、その後、チームの不振もあって出番が少ないうえに、たまに登板しても、結果を残せないでいた。

それでも、「いい球を投げている。大丈夫だ」と、首脳陣の評価は、下がらなかった。これは、日本のプロ野球で磨いた、入来の実力もさることながら、野球を続けたいという、彼のひたむきさが伝わったからではないだろうか。4月22日に初セーブを挙げてからは、徐々に調子を上げつつある。

一方、今年の韓国プロ野球には、日本のプロ野球を経験した3人の在日韓国人選手が登録されている。韓国プロ野球創設期の80年代は、福士明夫(張明夫)、新浦寿夫(金日融)ら多くの在日選手が韓国で活躍したが、韓国プロ野球のレベルが上がった90年代からは、在日選手の年俸と、韓国の球団が希望する実力がかみ合わず、例年1人か2人に止まっていた。

ところが、韓国でも選手のアメリカ進出が進み、戦力確保が切実であるうえ、韓国プロ野球の年俸も上がりはじめことなどから、再び、在日選手獲得の気運が盛り上がりつつある。

とはいえ、現在韓国球界では、在日選手の評判は芳しくない。「日本のプロ野球出身を鼻にかけ、韓国をなめている」という声も聞く。負傷者もおり、彼ら3人のうち、1軍で活躍している選手は1人もいない。

反対に、日本でプレーしている韓国の選手は、具台晟1人になった。韓国球団が要求する移籍金の高さがネックになっているうえに、韓国プロ野球のスター選手であるというプライドの高さが、日本野球に対する適応の妨げになっている。日韓は隣国であるがゆえに、どこか甘えがあるような気もする。

対立した時代が長かったため、「日韓」というと、どうしても「交流」「親善」といった言葉が、先に出る傾向がある。

しかしプロスポーツは、あくまでも結果が全てである。もちろん、選手の活躍により、その国に対する親近感が増すのは確かだ。

ただそれも、活躍があればこその話だ。

野茂英雄がそうであったように、1人の活躍が、後進に道を開く。そうした意味から入来にも、是非がんばってほしい。

それは、彼自身のためであり、日本でプレーする野球選手の進路の選択肢を増やすためでもある。それが、日韓の友好につながれば、もちろん、言うことはない。

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ノルディックスキー 新たな夏のスタート
(師岡 亮子/スポーツライター)

ゴールデンウィークが過ぎるとウィンタースポーツは短いオフシーズンが終わり、厳しく長い夏の練習が始まる。ノルディックスキー3種目も、5月からチーム合宿が本格化する。

<ジャンプ>
スキージャンプは2月の世界選手権団体戦で銀メダル、個人2種目では葛西紀明が銅メダル2個を獲得した。五輪種目のなかで、やはり世界に近い種目であることはまた証明されたといえよう。

しかし世界選手権という1日勝負ではベテランの力で団体戦銀メダルを獲得したとはいえ、W杯では国別対抗6位、個人総合は宮平の11位が最高と、世界のトップから大きく水を開けられている状況は変わらない。

W杯には、夏の試合を含めた過去一年間の通算成績である世界ランキングリストの45位以内の選手に与えられる個人招待枠があり、基本の国別出場枠はこの招待枠プラス2と決められている。

長野五輪の頃の日本は、国別出場枠上限の8人の出場枠を持ち、個人招待枠を持つ選手はそれ以上いた。しかしこの4年間の不振で状況はすっかり変わり、今夏、W杯の夏版のサマーグランプリに招待枠を持つのは葛西、宮平、船木の3人のみ。日本の出場枠は5である。さらには、選手の個人招待枠が基準となるコーチ・スタッフの招待枠も、1になってしまった。

個人招待枠を持つ選手が多かった時代には、ポイントを獲得できそうな調子の良い選手をピリオド毎に派遣して、招待枠の数を維持することができた。減ってしまったものを増やすには、「+2」で出場チャンスを貰った選手が確実に予選を通過し、30位以内に入ってポイントを獲得するしかない。

さらに今年、招待枠、国別出場枠の計算方法が変更になり、出場枠が狭められる可能性もある。

国内戦からW杯へのステップは想像以上に大きなもののようで、踏み外して階段を上れない選手は多い。昨季は、W杯の下のクラスにあたるコンチネンタル杯の海外での試合に、日本選手は出場しなかった。資金面からの判断だった。八木チーフコーチは今年はぜひ高校生を派遣して経験を積ませたいと考えているが、さほど余裕ある派遣は期待できそうもない。コンチ杯で海外での試合勘を養うのも難しい。

ヨーロッパでの試合に出場する選手、スタッフの数が減ることは、国内で練習する選手たちが生の情報から遠ざかることも意味する。マテリアルのレギュレーションはほぼ毎年変更になるが、それによって起こる変化にも疎くなる。

企業チームにとっては、優勝以外は大きく取り上げられることのないW杯より、ほぼ毎週末行われ、全国放送もある国内試合での活躍の方がメリットがあるという考え方もあるかもしれない。

だが、W杯で成績を上げられる選手の数が増えない限り、トリノ五輪でソルトレーク五輪以上の成績は到底望めない。

ナショナルチームは昨季から情報収集担当のオーストリア人スタッフを置いた。八木チーフコーチは自らの目で見た世界の動きを企業コーチたちと共有したいと考えている。

企業チームは、しっかりと目標を『W杯で30位以内に入れるジャンプ』に置いて、この夏のトレーニングの方向性を決める必要がある。ベテラン3人のいない大会で優勝しても世界は遠いことは何度も証明されてしまった。

厳しい状況だが、ベテランたちの銀メダルが大きな勇気になるはずだ。

<ノルディック複合>
ノルディック複合は、大きな変化のある年となりそうだ。ベテランの森が研究者を目指して大学に入学し、国際舞台から引退したために、来季の第1ピリオドでW杯に出場できる選手は、社会人1年目の高橋大斗ただ一人となった。

W杯では昨季ポイントの計算方法が変更になり、下のクラスのW杯Bからの昇格がしやすくなった。反面、W杯でのポイント獲得人数が少なくなったために、降格も増えた。昨季は世界のトップがエリート集団を形成し、これまで以上にエリート集団とそれ以外にはっきり分かれたシーズンだった。

世代交代の真っ只中にある日本は、今年ナショナルチームの見直しを行い、徐々に変化が目に見えるシーズンになりそうだ。状況はジャンプより厳しいが、Aチームが選手一人となった今季は長年日本チームを支えてきたヨーロッパ人スタッフの見直しの好機でもある。

2つの全く異なる種目から成り立つ競技なので、強豪国は種目別に専門性の高いコーチ及びスタッフを備えている。日本も方向性を間違わずに新世代のチームを作ることが復活への第一歩となる。

<クロスカントリー>
今年の世界選手権でまたしてもフィンランド選手によるドーピング違反があったクロスカントリーは、ヨーロッパでのファン離れがさらに深刻になった。人気上昇中のバイアスロンに対抗するために、W杯では毎年何らかの新しい試みが行われている。

前半をクラシカル走法で、後半をフリー走法(スケーティング)で行う距離複合はつい4年前までは2日間かけて行っていた。が一昨季からは、途中でスキーを履き替え、インターバルなしで2つの走法を連続して競うクロスカントリー・スキーのトライアスロン版とでも呼ぶような試合が始まった。

2月の世界選手権でも好評だったとして、今後もこの試合形式が増える見込みで、「スキーアスロン」という正式名称も決まった。

また、通常の15秒から30秒のインターバルスタートによるタイムレースではない、マススタート(一斉スタート)の試合が増え、来季は半数以上を占めることになりそうだ。インターバルスタートでは、全員がフィニッシュするまで順位が確定しなかったが、一斉スタートなので最初にフィニッシュする選手が優勝とわかりやすい。

さらには、0.8キロから1.8キロという短い距離で競うスプリントも、年々試合数が増えている。これはまずタイムトライアルの予選を行い、通常の場合は上位16人がファイナルに進出し、準々決勝、準決勝と上位2名が次のラウンドに勝ち上がる勝ち抜き戦だ。レースは白熱し、しばしば写真判定に持ち込まれる。

これら3つとも、目で見た順位が試合の順位となるわかりやすさと競り合いの激しさでテレビでの観客増加を狙ったものである。

マススタートでは大集団から抜け出す技術や、一日に何度も短い距離を走るスプリントでの力配分など、選手には新しいトレーニングが必要となる。当然、不満も出ている。だが、全員が新たな方法を模索する状況は、伝統的な強豪国ではない国にもチャンスをもたらす。

日本も、スプリントで結果が出ている。女子の夏見円は昨季のW杯での最高位10位、スプリント世界ランキングで30位と、今まで日本選手には高いハードルだったシードグループ入りを2季連続で確保した。

男子でも、昨季途中からW杯出場チャンスを得た大学生の恩田祐一(4月から社会人)が3月のノルウェーでの大会で8位に入るなど活躍した。日本人男子W杯最高位の7位を10何年ぶりで更新する、一歩手前だった。スプリント世界ランキングでも25位と堂々のシードグループ入りだ。

またマススタートでも、世界選手権では男女ともに10位台に入っている。

女子では、ノルウェーの女王スカリが突然引退し、強豪ロシアはドーピングが引き金になった世代交代の真っ最中。男子でもノルウェーからスウェーデンへの政権交代とともに、新興国選手の活躍も相次いでいる。

流動的になった勢力図に、日本も割り込むチャンスである。ぜひ、このチャンスをものにして、2007年札幌開催の世界選手権に向けて、クロスカントリー・スキーをアピールする年にしたいものだ。“ビジュアル系”の選手が揃っており、メディアも黙っていられないはずだ。

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