ケンカ別れ状態の日本プロゴルフ協会(PGA)と日本ゴルフツアー機構(JGTO)だが、PGAは、JGTOの会員で、シード権をとった者に、PGAの会員になれる、との案内を出した。 PGA資格のない、プロテストを受けずにプロ宣言してツアーに入った者で、シード権をとった者でPGA入会希望者はプロテストを免除して入会できるというものである。 入会金は1人40万円と安いが、毎年5万円の年会費を払うことになるため、JGTOとPGAの両方に、会費を支払うことになる。 JGTOの新人プロの中には今年シード権がとれそうな選手がいて、その人たちにプロテスト免除で入会できると誘いをかけたもので、対象者には、宮里優作、国吉博一、近藤智弘、今井克宗、矢野プロなどがいる。 この5人のプロが2003年暮れにシード権が確定すれば、PGAの会員になれるわけだが、はたしてメリットがあるものかどうか。 関係者によると「今さらPGAなんて。JGTOの会員としてトーナメントで戦いたいわけだから、必要ないだろう」という意見もあった。 また、PGAがテスト免除で入会できると誘ったことにつき「20億円近い金持ち団体が、なぜ40万円の入会金を欲しがるのか分からない。もしや年会費が狙いかな」。 それとも兄弟ケンカの仲直りの兆しかもという声も聞こえてきた。
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