女子バスケットボールがアテネ・オリンピック行きを決めた。(1月17日) 戦術的、技術的な評価はエキスパートに譲るとして、選手たちがかなり追い込まれた状況にも関わらず、のびのびと動いていたような印象を受けた。若者たちの“よさ”が、大事な試合で発揮されたと言える。 サッカー界によって“一般的”になった「ホームの利を活かす」というボールゲーム独特の展開ものぞけた。戦いかたが時代とともに着実に変わり進んでいる。 企業のスポーツ活動縮小があたりまえのように受けとられているなかで、この大会はトップチームを抱える「ジャパンエナジー」が、戦力面だけでなく、運営面でもさまざまなサポートをしているのも目立った。 企業のスポーツ観はゼロのレベルに落ち込んでしまったのではなく、スポーツ側の姿勢が明確になれば、いささか甘い見通しかもしれないが、まだまだ手を差しのべてもらう余地はありそうだ。 ラグビーのトップリーグも、日程が深まるにつれ、参加チーム(企業)周辺の熱気が高まってきたといわれ、関係者は来シーズン以降への手応えを少しずつ感じているようだ。 女子バスケットボール界は、今回の“勝利”で、いささか停滞気味の国内リーグを勢いづかせようと、活気づいている。 やはり「オリンピックは打ち出の小槌(こづち)」のようだが、本来は国内の活況が基盤となって代表のたくましさ、強さが備わるべきだ。 日本のボールゲームはその逆の図式が多い。課題ではないか・・・。 |