2年目の幕を開けたラグビー・トップリーグが面白い。期待どおりだ。 まだ第2節が終わったばかり(9月26日)だが、例年は、シーズンが深まらなければ、完成度の高い内容に触れられなかったが今年は早々と火花を散らしている。歴史の長い学生界は、強豪校、有力校の顔合わせが終盤に組み込まれ、9,10月はどうしても緊迫感に欠ける。見る側はそうした流れに慣れてしまった。トップリーグは違う、違わなければおかしい。どうやらそうしたムードになってきた。これで半年近いシーズンをハナからたっぷり味わえる。各チームに散る外国人選手の室が高いのも見ごたえを増している。
ところで、ボールゲーム(国内リーグ)での外国人選手の参加は、永遠のテーマといってよい。 彼(彼女)らの多くは、そのスポーツの“本場”育ち、“本場”仕込み、だ。ワールドクラスの実力者も、盛んに来日している。
Jリーグの初期は、世界のビッグネームによる輝きが、その人気の一端となった。 アイスホッケー、バスケットボール、バレーボール、女子ソフトボールなど、トップレベルのテクニック、パワーがファンを会場へ誘ったが、一方で、外国人依存のポジションは国際レベルの日本人選手が育たない、というマイナスも生んだ。
アイスホッケーでは攻撃の要(かなめ)となるセンターを旧ソ連やカナダ勢に頼り、女子バスケットボールは、アメリカ女子選手の長身を活かした“空中戦”が展開の軸となった。それはそれで“見る”楽しみが充分にあったのだが、日本代表の強化という点で、問題がのぞいたのである。
アテネ・オリンピックに女子バスケットボールは久々の参加を果たしたが、関係者は日本リーグにおける外国人選手規制を“勝因”の1つにあげていたものだ。
企業活動縮小のあおりで、外国人選手の加入を見送るケースも目に付く。 男子ハンドボールは、オリンピックの金メダリスト、世界選手権優勝メンバーなどで賑っていたが、今シーズンは総てヨーロッパへ引き揚げてしまった。
実力ある外国人選手の持つ“華(はな)”は、国内リーグに欠かせぬファクターだ。その参加を支持したい。 トップリーグの各チームは、これまで以上に外国勢の力を巧く活かして、見応えのある試合をつづけている。これで、日本の力が引き上げられれば、ファンも増え、メディアも振りかえり、2011年のワールドカップ日本招致も現実味をおびてくるー。 |